映画「アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場」公式サイト » 武器開設

<スオミ短機関銃>
フィンランドが国産開発した、優秀な短機関銃で、ソ連軍のPPSh短機関銃にも影響を与えた。9mmパラベラム弾を使用し、セミオート/フルオートの切り替え式である。70発も入るドラム弾倉が特徴的である。5.45kgと少々重たいが、これによってフルオートで安定して射撃できるというメリットもあった。
<モシン・ナガン小銃>
帝政ロシアで開発、ロシア軍で使用された小銃だが、フィンランド独立の過程で大量に捕獲、調達され、その後フィンランド国内で同規格の小銃が順次改良されつつ国産された。7.62mm口径のボルトアクション式で、弾倉には5発が収容される。
<ラフティ対戦車ライフル>
フィンランドで国産開発された対戦車用ライフル。なんと20mmという大口径で、それだけ大きな威力があったが、重たく大きく何よりも極めて反動が強かった。威力が大きいといっても、所詮歩兵が携行するライフルであり、装甲が厚くなった新型のソ連戦車には歯が立たなかった。
<サロランタ軽機関銃>
フィンランドで国産開発された軽機関銃だが、しばしば弾詰まりを起こし、兵士にはあまり評判が良くなかった。弾倉にも20発しか入らないため、機関銃としての使い勝手も悪かった。利点は命中精度が良いことだった。
<マキシム重機関銃>
19世紀に開発された水冷機関銃で、世界中で使用されたベストセラー重機関銃である。フィンランド軍はやはり独立の過程でロシア軍から捕獲し、その後各国から購入、さらに国産された。とくにフィンランドの改良型として、軽量型の三脚架が採用され、弾薬ベルトがオリジナルの布製から金属製となっている。
<ルガー拳銃>
フィンランド軍で最も広く使用されたのが、ルガー拳銃であった。これはフィンランド軍創設に大きく貢献したドイツ帰りのイェーガー隊員が、ドイツ時代にルガーを使用していたことに起因するという。7.65mm口径が多用されたが、9mm口径も使用された。弾倉には8発が収容される。
<カサパノス>
戦車や敵陣地の破壊のために使用されたもので、ケースに収容した爆薬を束ねたもの、収束爆薬である。工兵将校によって開発され、工場生産された制式兵器である(現地で手作りされた物もある)。束ねた爆薬ケースに木製の柄が取り付けられ、柄の中の点火栓によって点火された。爆薬重量の異なるいくつかのバリエーションがあった。
<T-26軽戦車>
イギリスのビッカース6t戦車のライセンスを得て、ソ連で生産、発展型が作られた戦車で、劇中に見られるのは最終型の1939年型である。第二次世界大戦期にはもう旧式と言って良かった。冬、継続戦争中にフィンランド軍にも多数が捕獲されて使用された。
<T-34中戦車>
第二次世界大戦を前に開発され中戦車で、主砲に76.2mm砲を装備し、車体には傾斜装甲を採用、大出力のエンジンと幅広の履帯を備えていた。攻撃力、防御力、機動力全てに優れた傑作戦車で、世界の戦車発達史上もエポックとなった。劇中に見られるのは初期型の1940年型である。フィンランド軍も少数を捕獲して使用した。
<T-34-85中戦車>
第二次世界大戦中期に開発された、T-34中戦車の発展型で、ドイツ戦車の発達によって見劣りするようになった、攻撃力の強化が図られていた。武装により強力な85mm砲を、大型の新型の砲塔に装備していた。車体はほぼ同一で、防御力、機動力にはほぼ変わりはない。フィンランド軍も少数を捕獲して使用した。